2024年5月度 衛生委員会からのお知らせ

従業員 各位

日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。

5月度の衛生委員会の資料になります。

5月度のテーマは「自律神経について」です。

皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、

業務に努めていただきたいと考えております。

ご安全に!!

2024年5月度

衛生委員会資料

産業医 坂井 伸好

“自律神経”の重要な働きとは? ストレスや加齢との関係も解説

 

「現代人は自律神経が乱れがち」「自律神経のバランスが大切」など、よく「自律神経」という言葉を使っていませんか?でも、実は自律神経がどのようなもので、どんな働きをしているのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は、心身の健康維持にとても重要な役割を果たしている自律神経について、わかりやすくご紹介します。

 

まずはチェック! 今、自分の自律神経の状態は?

特に理由が見当たらないのになんとなく調子が悪い、やる気も出ない……。そんなことはありませんか?「長引く新型コロナ感染症に対応するため生活が不規則になったり、運動不足になったり、ストレスを感じたりして、さまざまな不調を訴える人が増えています。その背後にあると考えられるのが自律神経の乱れです」。こう指摘するのは、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生です。

自分の自律神経の状態が気になる方は、下のセルフチェックをしてみましょう。

自律神経の状態をセルフチェック!

  • すぐ疲れる
  • やる気が出ない
  • 頭痛を起こすことがある
  • 気分が滅入りがち
  • 肩がこる
  • 理由もなくイライラする
  • 腰痛がある
  • 集中できない
  • 便秘や下痢ぎみ
  • 緊張しやすく、ストレスを受けやすい
  • 肌があれる
  • よく眠れない
  • 手足が冷たい
  • いくら寝ても疲れがとれない
  • よく風邪をひく
  • 朝すっきり起きられない

これらは自律神経の乱れによって起こる代表的な症状。思い当たる項目があれば、自律神経が乱れている可能性があります。当てはまる数が多いほど自律神経の乱れが大きいといえます。
(監修:順天堂大学・小林弘幸先生)

 

「運動神経」と「自律神経」―どちらも自分の意思で動かせる?

考える、体を動かす、痛いと感じる、暑いと自然に汗が出てくる、夜になると眠くなり朝になると目が覚める……。こうした全ての生命活動を支えているのが「神経」です。
私たちの体の中には脳から臓器、手足の末端に至るまで網の目のように神経が張り巡らされています。

11本の神経線維は非常に小さいですが、仮にそれらをつなぎ合わせると脳の中だけでも約16km、地球4周分にも上るといわれています。もちろん、全身の神経も含めると、それを遥かに上回るものになります。体内を縦横に走る膨大な数の神経が、常に情報のやりとりをしながら、私たちの生命活動を支えているのです」と理化学研究所生命機能科学研究センターチームリーダーの渡辺恭良先生は話します。

この神経は、大きく「中枢神経」と「末梢神経」に分けられます。さらに末梢神経は「運動神経(体性神経)」と「自律神経」に分かれています。運動神経と自律神経の大きな違いは、意思によって動かせるかどうかです。運動神経は自分の意思で動かすことができますが、自律神経は動かすことができません。

 

「交感神経」は緊張時、「副交感神経」はリラックス時に働く

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分けられ、それぞれが異なる働きをします。交感神経は、活動するときに働く神経で、副交感神経は、休息やリラックスをするときに働く神経です。基本的に、全ての臓器は交感神経と副交感神経の支配を受け、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの役割を果たしているのです。

例えば運動時には心拍数が増え、血管が収縮し、血圧が上がります。これらは交感神経の働きによるもの。一方、家でのんびりしているときは心拍数が減り、血管が緩み、血圧も下がります。こちらは副交感神経の働きによるものです。このように活動時には交感神経が優位になり、休息時には副交感神経が優位になるというように、2つの神経が交互に働くことで体を調整しています。      

交感神経と副交感神経の働き

自律神経は、その名前の通り、体が自律的に働く神経なのです。そして自律神経は私たちの意思とは関係なく、呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排尿・排便など、生きていく上で欠かせない生命活動を維持するために24時間365日、休むことなく働き続けています。
「自律神経は全身に隈なく張り巡らされており、その中枢は脳の視床下部にあります。自律神経はあらゆる臓器の働きを制御し、ストレスや環境の変化などに応じて体を微調整しながら、全身を最適な状態に保っているのです」(渡辺先生)

感神経と副交感神経の働きは1日の中でリズムがあり、時間帯によって変化しているのも特徴です。仕事や学校などで活動する日中は交感神経が優位になり、休息や睡眠に向かう夜は副交感神経が優位になります。
昼間はしっかりと動いて、夜になると自然と眠くなり、そして翌朝はまた活動に向けて体が動き出す……。こういった健康的な毎日を支えているのが、自律神経の規則正しいリズムなのです。

ところが、夜更かしをしたり朝寝坊をしたり、食事の時間がバラバラだったり、ストレスが多かったりすると、自律神経のバランスが乱れます。
例えば仕事に追われて常にストレスを抱えていると交感神経が過度に働き、緊張が続いたり、イライラしたりしやすくなります。同時に副交感神経の働きも抑えられるため、睡眠の質が低下したり、胃腸の働きが悪くなったり。その結果疲れがたまり、さまざまな不調が現れるようになるのです。
「交感神経の働きが大きくなり過ぎる(優位になる)と、血管が収縮して血流が低下します。交感神経が過度に働くような毎日を送っていると血流の悪い状態が続き、肩こりや頭痛、手足の冷え、肌あれなど、いろいろな不調を招くことになるのです」と小林先生は注意を促します。