2020年12月度 衛生委員会からのお知らせ

従業員 各位

日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。

12月度の衛生委員会の資料になります。

 

12月度のテーマは

COPD(慢性閉塞性肺疾患)」です。

皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、

業務に努めていただきたいと考えております。

ご安全に!!

令和2年12月度 

衛生委員会資料

産業医 坂井 伸好

COPDをご存知ですか?

日本には40歳以上の8.6%、約530万人以上の患者さんがいるといわれていますが、
治療に取り組んでいるのは、1割も満たしません。

ポイント

  • COPDは、長年の喫煙習慣が主な原因の肺の生活習慣病です。
  • 70歳以上の6人に1人がCOPDといわれるほど、よくある病気です。

COPDってどんな病気ですか?

COPDは、たばこの煙などの有害物質が原因で肺が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気です。


主な原因は、たばこの煙

COPDは有害物質の吸入や大気汚染によって起こります。中でも原因のトップにあげられるのはたばこの煙です。日本ではCOPDの原因の90%以上が喫煙によるものといわれています。


有害物質で気管支に炎症を起こす

有害な物質が長期にわたって肺を刺激すると、細い気管支に炎症を起こし(細気管支炎)、咳や痰が多くなります。その結果、気管支の内側が狭くなり、空気の流れが悪くなります。


肺が傷んで息切れが起こる

有害物質が肺胞にまで及んで炎症を起こすと、肺胞の壁が破壊され、古くなったゴム風船のように弾力がなくなり(肺気腫)、空気をうまく吐き出せなくなります。


このように、COPDは細気管支炎や肺気腫により、肺の空気がうまく吐き出せなくなり、その結果酸素不足を起こし、息切れを起こす病気です。


COPDの肺の様子

  • 肺の中にある肺胞は酸素と二酸化炭素の交換をしています。
  • COPD では肺胞が壊れて弾力性を失い、また、気管支に炎症が起こり、気管支の内腔が狭くなります。その結果、空気がうまく吐き出せなくなります。
  • 早くみつけて治療することが大切です。